とは言ったものの。 着ぐるみが近づいてくると、 私は和真くんの後ろに隠れた。 『柚姫? もしかして、 まだ着ぐるみ苦手…?』 『うん。』 『可愛いな。』 怖がっている私とは反対に 花蓮は着ぐるみをみて笑顔になった。 着ぐるみは花蓮の頭を撫でて、 和真くんに風船を渡した。 それをベビーカーに括り付けると、 着ぐるみに手を振って歩き始めた。 キリンやゾウ、 ライオンなど いろいろな動物をみていた。