――「っ、総」
あたしは下の階にいた総を見つけ、抱きついた
やっとだよ、総
長かったね
苦しかったね
でももうそれにも終わりがくる
「今度こそ、終われるんだよっ」
「っあぁ」
小さな声で呟いたあたしを総は抱き締め返す
どうしよう、嬉しすぎて泣きそうだ
「…集会、今日開こうか」
「うんっ」
「頑張ったなっ」
総に頭を撫でられる
懐かしい温かい手
泣きそうになるのを必死にこらえて、総の胸に顔を押し付けた
気が付けば、みんなが集まっていて
みんな、――…wingのメンバーだった
違う子もいる。
でも少なくともこの中に、三人に一人くらいはwingのメンバーがいる
だって比翼には潰されたメンバーが集結してるようなものだもの
「っ、頑張ったな!!」
「ありがとう」
いつの間にか周りには笑顔が溢れていて
キラキラと笑顔が輝く
まるで昔に戻ったかのように



