☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

その後一言二言交わして電話を切った。



「なんだって!?」



クミはすかさず聞いてきた。



電話くらいゆっくりさせてよ~。



たぶんこの調子だとゆっくり順を追って話す余裕はないな。



「なんかこれから真哉がここに来るってぇ」



と、私はそれだけ簡潔に伝える。



だって本当にそういう事しか決まってないもん。



これから愛斗達がどうするのか?とか、買出しはいつするの?とか私も聞きたい事たくさんあるけど



まぁそれは真哉が来てから決めればいい話だしね。



「うそ!?マジ!?ヤバっ」



クミは真哉が来ると知って慌ててバッグから化粧ポーチと鏡を取り出すと、急にメイク直しをやり始めた。



いやいやいや



あんたもう十分バッチリですよ?



クミと集合した時、出勤前のキャバ嬢かと本気で思ったもん。



いつもセットアップとかジャージとかラクな格好が好きなクミの珍しい「バッチリ」な姿にビックリしちゃったし。



マイミはマイミでどこのお嬢さま?ってなくらい女の子らしい格好をして来てまたコレもビックリ!



二人ともキャラ違ってるってか路線が外れまくりですけど!?って思ったし。



私もそこそこ手を抜かずに来たけど地味に思えて来る程。



二人とも゛本気゛なんだなぁ・・・