ブブブブ・・・・
ブブブブ・・・・



テーブルの上においてあった携帯が鳴って、手に軽く振動が伝わる。



「柚月っ!鳴ってる!!」



クミが待ってましたとばかりに素早く反応して大声で教えてくれる。



分かってるって。



この電話を待つ為に私達わざわざ支度して早めに集合してる訳だし。



あの後学校から出て一回それぞれ家に戻って支度をしてから



太陽くんの家の最寄り駅のカフェでずっと待機してる状態。



連絡が来るまで自宅待機でいんじゃん?って提案したんだけど



クミがそれじゃ落ち着かないからって事でマイミ含め三人でこうして愛斗達の部活が終わるのを待っていたのだ。



だから今の電話はきっと待ちに待った゛終わったよ゛という連絡に違いない。



これできっと他の人からの電話だったらクミがどんだけキレるか・・・。