転校したばかりの僕は友達が一人もいなかった


それに僕は給食が食べられず毎日泣いていた


そんな弱虫の僕だからきっといじめやすかったのだろう

上靴がゴミ箱の中に捨ててあった


給食のスープに虫を入れられた


だけど一番辛かったのは


昼休みにみんなでやっているドッチボールに


僕一人だけ入れてもらえず

仲間はずれにされたことだ

とにかく強くなりたくて

僕をいじめてる

あいつの蹴ったボールを止めたくてサッカーを始めた


父も母も僕がいじめに合ってる事を知っていた


たけど自分が強くならなきゃ駄目だ


いつまでもいじめは続く


自分が強くなり


いじめたやつを見返してやらなきゃ駄目なんだ


僕は


決して運動神経がいい方ではないが


我慢強さは人一倍ある


だからがむしゃらに頑張った


三年生になったある日

僕は


あの僕をいじめているあいつの蹴ったボールを止めたのだ


やったーと思った


次の日からあいつは


僕をいじめなくなった

家にも遊びに来たりしてあまりの変わりように驚いた
でも心の広い僕は

今までの事は許し忘れる事にした