コンコン… メイドだ…。 毎日こんな風に来るのか… 「お嬢様、お坊っちゃま。夕食の準備ができました」 「今、行きます」 と、凛くんが代わりに答えてくれた。 「行くぞ」 「あ…、う、うん…」 さっきから、無言だったあたしたち。 でも、今凛くんが声を掛けてくれた。 ただ、それだけ。 それだけなんだけど、 あたしにはすごく嬉しかった。 好きな人だから。 それも、あるかもしれない。 だけど、それ以上に親切にしてもらえたことが何よりも嬉しかった。 心を許せる人が、凛くんしかいないから…