大親友の星奈が『黄金の王子』に告白された。しかもすっごいイケメン。あんなイケメンに星奈を守れるのか?あんなやつにすっかり星奈を渡すのか?それは時間がかかるな。

 「なにあの女うっざ!」

 今、だれか星奈の悪口をいったか・・??そっと、星奈の顔を見てみると、すごく恥ずかしそうな顔をしている。そして、星奈は王子を突き飛ばして、トイレに逃げ込んだ。

「うっざー!!!出てこいよー!!」

それは、ムカツク。

「お前の方がウザイだけど?」

「はあ・・?今言ったヤツだれ・・?」

「私だけど?」

べつにびくびくしたって伝わらなくて、誤解されるだけ。ならぶつかればいいじゃないか。

「いい度胸は認めてあげる。けど、あんたみたいなのは絶対許さない系なんだよねえ」

「あっそ。」

先輩が切れた顔をした。

「うざいんだよ!!!!!!」

ドガッ!!!!

頬を強く殴られた。

「別に痛くもかゆくもない。でも、星奈の悪口だけは言わせない・・・。」


「は??何言っちゃってんの?キモインですけど・・・」



「だまれっ!!!!!!!!!!!」



先輩がビックっと、した。


「ゴチャゴチャいってんじゃねーぞ・・・、」


「人の友達の悪口いってんじゃねーぞ!!!!!!」


「はっ!はあ?!何きれちゃってんの??」

「うるさあああああああああい!!!!!!!!!!」

ガシャン!ダンッ!!!

きゃああああ!!!

1週間の謹慎にされた。

先輩は、軽い切り傷と、顔に青タンができただけだった。

「あの・・・・、真技ちゃん・・、大丈夫・・?」

 星奈が家に遊びに来た。

「うん・・・。」



「あの・・・、真技ちゃん・・・、」


「なに?」