「おい、泣いてんの?」



顔をあげると、そこには1年B組の加藤大樹がいた



虎太郎と同じクラスで同じ部活…




ついでに好きな色も同じというね…同じという運命?



「……!」




あたしは泣いてる事を思いだした




はっ恥ずかしい




「っておい!逃げんな!」




あたしは走った





虎太郎に裏切られた気持ちを忘れてしまうほど







あたしは廊下を全力ダッシュで走った―――