ソバニイテモイイデスカ?

そこからあたしは虎太郎以外の男を信用できなかった




いや、したくなかった



傷つきたくないから…




好きという意識は一切なかった




ただ、パパと重ねてしまい付き合う事になった




だけど




今虎太郎の放った言葉





あれは……嘘なの?本当なの?





「ははは!!確か、遥香っていう女だっけ?お前の彼女?」



虎太郎の友達の声も聞こえる




「う~ん…どうだろうね?



性格は優しいから良いんだけどさ…ちょっとね


ってか、好きじゃないしw」





好きじゃないし





あたしはその場から一刻も早く去りたかった…




だけどあまりにも絶望的だったから体が言うことを聞かない





―――ポタッ





足元に一滴の滴が落ちた




そのあともポロポロと熱いものが頬を伝って落ちていく―――




やっと気づいた




これは涙だ…




何故泣いてるの?





別に虎太郎の事が好きっていう訳じゃなかったじゃん



なのにどうして…?