「へぇ~じゃあなに?他の男と?」 あーーーーーもうっ 「木下ウザいっっ」 キーンコーンカーンコーン♪ あたしが吐いた台詞と同時に授業が始まるチャイムが鳴った こんな事をしているうちに休み時間が潰れてしまったのだ 「………木下バカ」 あたしは小声で言った 勿論、本人に聞こえないように――――― こんな時に虎太郎の事思い出させるなんて… あたしはモヤモヤしているこの気持ちの正体を知りたくなかった―――――