「青山さんのツンベルギア、 …綺麗で好きです」




何だか告白みたい。

すっごいドキドキしてる。


高鳴る心臓を服の上からギュッと握って、青山さんを見つめる。




「…ツンベル、ギア?」


「花言葉です」




青山さんは少し考えるそぶりをしてから、綺麗に笑って言った。




「また今度、調べて来るよ」




* * *




見えなくなった背中を見つめたままポツリと呟く。




「…また今度、か」






今日、


彼のツンベルギアに


『わたし』が初めて映りました。