「いいんですか?」
『本当にわたしで良いのか』
『葵さんが居るのに』
そういう意味を込めて、黒の瞳を見つめる。
でも、青山さんの目は微塵も揺れずにしっかりとわたしを見ていた。
「男の同僚にもらったんだけど、男ふたりでラブストーリーはやばいだろ」
青山さんの言葉に、『ですね』と笑い返す。
『じゃあ何でわたし?』
そう思ったけど、口には出さないでおいた。
きっとこれはちょっとした気まぐれだから。
最近仲良くなった子供を遊んであげるだけだから。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…