少しだけ、いつもと違う、引き攣った笑みを浮かべる青山さんに、深く頭を下げる。




「申し訳、…ございませんでした」




わたしが、勝手に知りたがって。


青山さんに問い詰めて。


自分の思うままに、やりたいままに。




結果、青山さんを傷つけた。




「そんな、いいよ…」


「いえ、失礼致しました…」




力無く首を横に振る青山さんに、また深く頭を下げた。


青山さんは、大切なお客様。

わたしは、店員なんだ。


それを忘れちゃいけない。