「また来るね、小山さん」
「何で名前…」
いきなりで少し驚いていたら、すっと黒の瞳を細めて笑う彼。
それからちょいちょいとわたしのエプロンに付いた名札を指差した。
「あ、そういうこと…」
わたしのバイト先、『フラワーガーデン』の文字の下。
そこには『小山』と書かれている。
わたしはまだ高校二年生だけど、学校の近くの花屋でアルバイトしている。
うちの高校はバイトOKだから。
小さなお店だけど、オーナーもいい人で、すごく良くしてもらってる。
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