自動ドアが開く。


人々が枯れ葉を踏む音が聞こえたかと思えば、近くに感じる気配。




「昨日ぶり」


「い、いらっしゃいませ!!」




青山さんが来たことにあせって、つい吃ってしまった。


クスリと笑う青山さん。


うわあ、また笑われた。




意識しないようにと思えば思うほど、空回ってる気がする…。


青山さんに意識されてないとは、分かっているんだけど。




「今日もいつもので?」


「うん、お願い」




問い掛ければ、青山さんは綺麗に笑いながら凜とした声で答えた。

いつ聞いてもドキドキする。