「フリージア…フリージ…、っ」
ああ、そうか。
わたしはまだ高校生。
青山さんは社会人。
それだけで、青山さんから見たわたしは子供だったんだ。
…分かってたんだけどなあ。
「杏実ー!!ご飯よー」
下から聞こえて来るママの声は無視して、ベッドの中で丸まる。
「あら寝てるの?」
ママの階段を降りていく音を聞きながら、そっと冷たいシーツから顔を出す。
悲しい?ショック?
なんとも言えない感情が沸き上がる。
あおい…さん。
思い浮かんだ名前を消すように、ギュッと目をつぶった。
……次に起きたら、明日でありますように。


