灰色フラワー





青山さんはジーッとわたしを凝視したあと、




「うん、やっぱりあずちゃんは笑ってた方が良いよ」


「……フリージアだから?」


「そう、フリージア」




元気、とかだったかな?


気になりながらも、走り去っていく青山さんの車に手を大きく振った。




* * *




家に帰ったわたしは、まず自分の部屋に向かって、花言葉辞典を探す。




「あ、あったあった」




うっすら埃が被った分厚い本。




「フリージア…フリージア……」




黄ばみつつあるページをめくっていく。