灰色フラワー





「青山さん、明日も来られるんですか?」


「ん? …うん、行くよ」




ちょっとだけ寂しそうに遠くを見た青山さん。


気になったけど、わたしはきっと聞いちゃいけないから、その黒の瞳から視線を外した。






見馴れた花屋にゆるりと車が止まる。


青山さんの隣から降りたら、少しだけ、ほんの少しだけ寂しくなった。


この助手席に、『葵』さんは何回座ったんだろう。




「…ありがとうございました!!」




大丈夫かな? 笑顔、引き攣ってない?


黒のワゴンから降りて、心配そうな青山さんに無理矢理元気に笑って見せる。