「あずちゃん、やっぱりしんどい?」 運転をしながらも、わたしを気遣ってくれる優しい声に、思わず泣きそうになる。 私事で青山さんに心配かけてる自分が情けなくて。 「……大丈夫ですよ」 青山さんが前を向いてるのを良いことに、そっと目頭を押さえた。 「…青山さん」 「ん?」 「あお…」 『葵って誰ですか?』 思わず尋ねそうになって、口を手で覆う。 聞いたって、どうにもならないのに。