考えてみたって普通のことだ。
青山さんはカッコイイし、優しいし、おもしろいし。
それに、 …大人だ。
わたしと違って。
この間まで、客と店員だった。
少し前に言葉を交わしただけの関係。
友達とも呼べない関係。
そんな昨日今日の知り合いに恋人の話なんてするわけない。
それが普通なのに、何だか頭がぐるぐるして、気分が悪くなって。
青山さんの『大丈夫?』なんていう心配してくれる声にも、曖昧に笑い返すしか出来ないまま。
結局そのあと青山さんに聞けるはずもなく、モヤモヤして楽しめないまま、また黒いワゴンに乗り込んだ。


