灰色フラワー





「はい、どうぞ」




青山さんが開けてくれた助手席のドア。


少し緊張しながら、黒いワゴンに乗り込む。




「…わ」




乗り込んだ車内は結構綺麗で、聞いたこともない洋楽がかかっていた。




「なに、何か言いたそうな顔だね」


「いや、何だか大人だなあと…」




ちょっとだけ寂しくなったということは黙っておいた。


そう言うと青山さんはクスリと笑って、車を動かせる。


わたしは、自分の三回巻きにされた短い制服のスカートの裾をきゅっと握った。