<それからまた、おおくのとしつきがすぎました。 シロもすっかりおばあちゃんになりました。 おんなのことぼくも、おおきくなってあまりシロといっしょにすごせなくなりました。> ―― シロを飼いだして15年。 俺は家から出ていて、あまり実家にも帰らなくなっていた。 シロの様子はたびたび聞いてはいたけれど、突然その日はやってきたんだ―――…。