SILVERBUTTERFLY

「私、クラスどこ?」
廊下を歩きながらそう尋ねる。
「俺のクラスなんで、"1-A"ですよ」
真守はどこか嬉しそうに答え、ふと
「それにしても、良くこんな所来ましたね」
「え?」
真守の行っている意味がよく分からなくて、思わず聞き返す。
「理由は聞きました(さっき龍兄に説明されていた)けど、ここ、女一人も居ないんですよ?いくら男慣れしてるとは言え…」
は?…じゃあ女は私一人?いや、別に慣れてるから構わないけど…あ、変な意味じゃないよ?
「ここ共学だよな?」
「はい、一応…最初は10人以上居たんすけどねぇ…毎日が危険過ぎて、一人…また一人と…」
朝から女子を見ないのはそのせいか…。
さっきの奇怪な視線も、女が珍しかったからか…納得。