Love Again【番外編集】

ホッとしたようなガッカリしたような…


私も履いてた靴をようやく脱いで、手に持つ。


「ご飯支度しなくちゃね!」


そう言う私に、拓海さんは少し怒ったような顔で



『亜希は、手首冷やしてろ。たまには俺が作るから。』



真顔でそう言った。


…拓海さんが怒るのおかしいよね?拓海さんがこんなにしたくせに。



けど…



「じゃあ、お言葉に甘えてみようかな?拓海さんの料理食べるの初めてだし。」



『言っておくけど、チャーハン位しか作れないから。期待すんなよ。』



そうして腕まくりをする拓海さん。私もハンカチに氷でも包んで、手首を冷やそうと拓海さんの後ろをついて歩いてた。



RRRRRRRRRR…



家の電話が鳴って、私のほうが電話に近かったから取ろうと手を延ばした。



なのに



『俺が出るから亜希はちゃんと手首冷やせ!』



強引に私の横から手を延ばして受話器をとった拓海さん。



…過保護だな。さっきももう痛くないって言ったのに。



そう思いながらキッチンの冷蔵庫へと手をかけた。