Love Again【番外編集】

「拓海さん…ごめんね。」



『いや、亜希は悪くない。俺が勝手に誤解して亜希にこんな事…』



「さっきの拓海さん、確かに怖かったな。」


拓海さんの体がピクリと動いた。


「でも…誤解させた私もいけなかったんだから、この件はこれでおしまいにしよう?じゃなきゃ、私達いつまでも謝りっぱなしだもん。」


少しだけ、おどけたような口調で言ってみる。すると拓海さんは顔を隠してた手を避けて私のほうを見てくれた。



そして



『本当…俺ら出会った頃から謝ってばかりだな。』



力なく笑う拓海さん。けどその目はもういつも通り。私を見つめる優しい目。



腕を伸ばして私の手首を掴む。



赤くなった手首を見つめてて、



『2度と、こんな乱暴な事はしないから。』



「うん。」



そして手首にキスをした。



「拓海さん、もうそんなに痛くないから平気よ?」



そういっても止まらないキス。



柔らかい唇の感触に、生暖かい舌の感触も加わる。



しばらく、そうしてたけど、拓海さんは顔を上げて、



『これ以上は、止まらなくなりそうだから…何か冷やすもの持ってくるよ。』



そうしてゆっくりと立ち上がった。