Love Again【番外編集】

『悪かった…変に疑ったりして。』


うな垂れるて消え入るような小さな声で呟いた拓海さん。
その顔は本当に後悔している様で、私の中にあった、恐怖、小さな怒り、そして疑われてショックな気持ちが、少しずつ消えていく。



そして、いくら奈緒とお兄ちゃんの事で、はっきりしなかったとはいえ、それでも拓海さんに言わないで、不安にさせていた事を私も申し訳なく思った。


「私こそ…黙っててごめんなさい。はっきりしてから言おうと思ってたの。でもこんなになるならちゃんと言えばよかった。」



拓海さんに奈緒とお兄ちゃんの関係がこじれてるかもしれないなんて、なんか言いずらかったの。



『亜希は、あの2人の事を思って、黙ってた？』



「うん…詳しくは知らなかったし…今日奈緒に聞いてからって。」



『はあ…本当に悪かった…昼にこそこそ話してるの見て、絶対あいつの事だと思ってた。けど…まさか』



そこで言葉が途切れる。



「…私じゃなくて、奈緒に関係してると思ってなかったのね？」



『ああ…』



ベッドに腰掛けて、私に背を向け、片手で顔を隠す拓海さん。