お兄ちゃんは私を自分の後ろへと隠す。
大きなお兄ちゃんの背中が完全に誠さんを遮断した時声が聞こえた。
『こんな道の真ん中でいちゃついて…どういうことですか?…あなた、奈緒の…。なのに奈緒の友達にも手を出してるんですか?』
「あの!私達は…」
兄妹なんです!と言おうとしたのにお兄ちゃんがそれを遮る。
っていうか、いちゃついてるって…どう見ても言い争ってるように見えると思うんだけど…
『亜希は黙ってろ。』
聞いたことのないお兄ちゃんの低い声に、体が震えた。
「お兄…『亜希っ!!』
後ろから私を呼ぶ声に私もお兄ちゃんも振り返る。
そこには車から降りて駆け寄る拓海さんの姿。
『亜希…ここはいいから、あいつと家に帰りなさい。』
お兄ちゃんが私の肩を押して拓海さんの方へと追いやる。
「でもっ!」
そんなことしたら…もしお兄ちゃんが誠さんに手を出したりしたら…
ぐいっと、肩を抱かれて拓海さんに連れてかれる。
「た、拓海さんっ!」
私はお兄ちゃんが心配で後ろを振り返ろうとするけど、拓海さんの力が強くてそれも出来ない。
半ば引きずられるように車に乗せられた。
大きなお兄ちゃんの背中が完全に誠さんを遮断した時声が聞こえた。
『こんな道の真ん中でいちゃついて…どういうことですか?…あなた、奈緒の…。なのに奈緒の友達にも手を出してるんですか?』
「あの!私達は…」
兄妹なんです!と言おうとしたのにお兄ちゃんがそれを遮る。
っていうか、いちゃついてるって…どう見ても言い争ってるように見えると思うんだけど…
『亜希は黙ってろ。』
聞いたことのないお兄ちゃんの低い声に、体が震えた。
「お兄…『亜希っ!!』
後ろから私を呼ぶ声に私もお兄ちゃんも振り返る。
そこには車から降りて駆け寄る拓海さんの姿。
『亜希…ここはいいから、あいつと家に帰りなさい。』
お兄ちゃんが私の肩を押して拓海さんの方へと追いやる。
「でもっ!」
そんなことしたら…もしお兄ちゃんが誠さんに手を出したりしたら…
ぐいっと、肩を抱かれて拓海さんに連れてかれる。
「た、拓海さんっ!」
私はお兄ちゃんが心配で後ろを振り返ろうとするけど、拓海さんの力が強くてそれも出来ない。
半ば引きずられるように車に乗せられた。

