Love Again【番外編集】

『ちょっとごめん』




そう言って護くんはポケットからケータイを取り出した。




何回かボタンを押して耳に当てる。





『もしもし。お前なんで愛夢美に俺が腰感じるなんて嘘ついたの?』





顔が、口調がとても怒ってるってわかった。





『あぁ?………はぁ〜…ふざけんなよ?……ああそのまさかだよっ!!

………ちょっと待って。聞いてみるから。

愛夢美、有紀が直接説明したいって。嫌なら俺から今聞かされた事話すけど、どうする?』





ちょっと気遣わしげに私の表情を窺う護くん。




私はケータイに手を延ばして話す意思を見せた。

ホントは抵抗があったけど。

有紀ちゃんの口から真相を聞いた方がいいような気がしたから。





「もしもし?」


『愛夢美ちゃんっごめんなさい!!私何にも考えずにバカなこと言ったよね。あんな言い方したら勘違いしてもおかしくないよね?本当にごめんねっ!!』




勢いよく話す有紀ちゃん。



「あの、どうしてあんな事言ったの?嘘ついたってワケじゃないんだよね?」