部屋にかかる時計を見ると7時を指している。




たくさん寝たお陰か頭はボーっとしてたけどカラダはとても楽になっていた。





起き上がりリビングへと向かうと、美味しそうなご飯の匂い。





『具合はどう?晩ごはん食べられそう?』




「すごく元気!お腹ペコペコだよ!」




そう言った私を見て安心したのか笑うお母さん。





『すぐに出来るから!そう言えば、寝てる時に護くんが来てたわよ』




さらっと言ったお母さん。



だけど私はその言葉に固まってしまった。





『早退したって聞いて来たみたい。すごく心配そうだったから連絡してあげなさいよ?』






聞いたって、一体誰から?




ううん。そんな事よりも。





「本当に、護くん…来てくれたの?」





尋ねる私に料理をしながら頷くお母さん。





『来たわよ。あ、ケータイのメールを見てって伝えるように言われたんだった!
護くんからメール入ってるだろうから今見てきたら?』




その言葉に急いで部屋へとケータイを取りに向かった。