最初は何も見えなかったし何も聞こえなかった。
けれど徐々に聞こえてくる俺以外の駆ける足音。
そして見えてくる後ろ姿。
「ーっ!愛夢美っ!!」
追いかけながら大声で呼び掛ける。
一瞬だけ後ろを振り返り、俺を確認した。
確認してくれたのに、また前を向いて走る愛夢美。
『愛夢美待って!!』
「やっ来ないでっ!!」
その言葉に一瞬怯んで走る速度を緩めた。
怯えた表情の愛夢美を思い出す。
追いかけてまた怖がらせた?
でもじゃあなんで逃げてるの?
俺に会いに来てくれたんじゃないの?
また足に力を込めて走り出す。
今追いかけなくちゃ、もう愛夢美とは会えないかもしれない。
そんな気がして必死に追いかけた。
少しずつ縮まってく距離。
走る愛夢美の苦しそうな呼吸が聞こえてくる。
手を伸ばせば届く距離まで来て、腕を引こうとして一瞬ためらった。
また痛いと言われるかもしれない。
だけど…
覚悟を決めて腕を捕まえ、引き留めてそのまま後ろから愛夢美を抱きしめた。
けれど徐々に聞こえてくる俺以外の駆ける足音。
そして見えてくる後ろ姿。
「ーっ!愛夢美っ!!」
追いかけながら大声で呼び掛ける。
一瞬だけ後ろを振り返り、俺を確認した。
確認してくれたのに、また前を向いて走る愛夢美。
『愛夢美待って!!』
「やっ来ないでっ!!」
その言葉に一瞬怯んで走る速度を緩めた。
怯えた表情の愛夢美を思い出す。
追いかけてまた怖がらせた?
でもじゃあなんで逃げてるの?
俺に会いに来てくれたんじゃないの?
また足に力を込めて走り出す。
今追いかけなくちゃ、もう愛夢美とは会えないかもしれない。
そんな気がして必死に追いかけた。
少しずつ縮まってく距離。
走る愛夢美の苦しそうな呼吸が聞こえてくる。
手を伸ばせば届く距離まで来て、腕を引こうとして一瞬ためらった。
また痛いと言われるかもしれない。
だけど…
覚悟を決めて腕を捕まえ、引き留めてそのまま後ろから愛夢美を抱きしめた。

