Love Again【番外編集】

私達の時はもっと少なかった気がする。
だから比較的選びやすかった。




そっと手にとり眺めてた私に、お茶を出しながら亜希は話し始めた。




『これだけ一杯の中から選ぶのって難しいよね。ほら、カクテルドレスの色とも相性とかあるしさ。』




「…私の時はもう少しカラーバリエーション少なかったんだけど…」



『それはお兄ちゃんが…』


言いかけて、口を押さえる亜希。
少し焦ったような顔を見せた。




「幸一さん?幸一さんがどうしたの??」




『え?な、何でもないよっ!』




明らかに動揺してる亜希。




じっと見つめる私に、観念したのか、
『お兄ちゃんには私が言ったって言わないでね?』



そう前置きをして話し始めた。