Love Again【番外編集】

放課後、ダッシュで愛夢美の通う女子高へ向かう。





正門から出て来た生徒がジロジロと学校前で待つ俺を見て来た。




好奇心だったり、あからさまにイヤなモノを見るような目付きの子もいる。





女子高前で待つのがこんなにも居づらい事だったんだ。




付き合い始めた頃に、学校へ迎えに行くと言った俺を、愛夢美が止めたのがよくわかった。




友達に冷やかされるのが恥ずかしいなんて言っていたけれど、俺を気遣ってくれてたんだなって今になって気付かされた。











『あ……』






俺を見て立ち止まったのは





『律ちゃん……』





光伸の彼女だった。







立ち止まったのも一瞬で、ツンっと顔を背けて俺の横を通り抜けて行く。






「あ、愛夢美はまだ学校内に残ってる？」





背中に向かって話しかけるとピタリと足を止めて振り返った。





とても険しい表情で俺を睨み付ける視線に、心臓が縮み上がる感じがした。