Love Again【番外編集】

『何してんの？誰今の？何で勝手にいなくなったの？』




聞いたことのない怖い声に怖い顔。




さっきまでシミュレーションしてた言葉も、気が動転してすっかり忘れちゃって。



少し離れた事がこんなにも怒られるなんて思ってもなくて。




「あ、り、律ちゃんに偶然会って話してて、モール内を見たくて……それでっ…」




何を話してるのか自分でもわからないほど気が動転してた。




『律…？て光伸の彼女の？どこにいんの？

俺が聞いてるのは今の男は誰で何してたのか聞いてるの。

ナンパとかされた？

何で愛夢美は気軽に触れさせてるの？笑いかけてるの？』




ぎゅうっと腕を掴む力が強くなる。




「痛ッ……」




怖い…護くんが怖い…




こんなに怒ってるの見たことないよ。




「ご…ごめっ…なさいっ…」





カタカタと体が震える。





その震えがどんどんと大きくなって、足がガクガクし始めた。





『ちょっと何やってるのっ！！？』





護くんが掴んでいた腕とは反対の腕を、強く引っ張られた。




ガクガクの足じゃ踏みとどまる事が出来なくてその場に倒れ込んでしまった。