Love Again【番外編集】

『あの二人昔っからあんな感じなの。

まあ、護と有紀は……』





『ターカーヤー。愛夢美ちゃん口説いてたら護に殴られるよ?』




タカヤ君が何か言いかけた所に有紀ちゃんがやって来て、会話は中断された。





『バカ!そんなんじゃないって!お前、彼女の前なんだから護独占するのやめろよ!』




『えー?そんなつもりはなかったんだけど。

ごめんね?イヤな思いさせちゃったかな?』





「き、気にしてないよ」





面と向かって聞かれても頷けるわけないよ。





『ほら!愛夢美ちゃんもこう言ってるよ?タカヤの気にしすぎなんだよ!

ほらさっさと席に戻って?私、愛夢美ちゃんとも話したくて来たんだから!』






席へ戻るようにとタカヤ君を追いやって、私を見てニコリと笑う。




どうしよう。私も席に戻りたいよ。




二人きりで話したい事って一体なに?




オレンジジュースを持ったまま固まる私の横で、ホットコーヒーのボタンを押しながら抽出されるのを待つ有紀ちゃん。




『ねぇ、護は愛夢美ちゃんに優しい?』





コーヒを見つめながら尋ねられた。