Love Again【番外編集】

『泉美に彼氏が出来そうな時、前祝いだって飲みに行ったとき、言ってよな?』





充の言葉に、その時のやりとりが頭の中に浮かぶ。





あの時は確か、泉美に私達が無事に付き合えたお祝いをしようって誘われて…


けれど照れ臭かった私はそれを充に言えなくて、結局泉美が気を利かせて上坂君と付き合う秒読み段階だから、前祝いをして欲しいと、充を誘い出してくれたんだっけ。


『上坂君と、旅行行きたいねって話してるの。』


「もうそんな話までしてるの?なのにまだ付き合おうとか無いわけ?」


『そろそろだと思うんだけどなぁ。…私から言っちゃおうかな?』


「いいね!言っちゃえ!!」



そんな話で盛り上がってて…






『思い出した?』



充に問い掛けられてはっとする。



相変わらず近い距離に充の顔があって、言葉を発する度に吹きかかる息に、ドキドキが増す。




「ご、ごめん。そこまでまだ思い出せてない。」