Love Again【番外編集】

しかも…これ…



『ティラミス。』


ビクッとしながら声のする方向を見るとそこには真理の姿。



「紗、英は?」



『追いつけなかった…それ返して?あとジャージも。』



そう言われても動けずにいる俺。


真理はため息をついて一言


『直樹君、ケーキの中でティラミスが一番好きなんでしょ?』



そう。俺が1番好きだと言ったケーキがここにある。


「な、何で…」



『何でって…直樹君にあげる為に決まってるでしょ?加藤君に本借りて、1日だけ家庭部に入部して…全部直樹君の為でしょうが!!』



「お…れの…為??」




ため息をつきながら紗英のジャージを拾いあげる真理。



『“直樹を驚かせるんだ”って張り切ってたのに…』



それだけ言って、いなくなった真理。




俺はしばらくその場から動けないでいた…