Love Again【番外編集】

そして帰り道…


紗英もその友達の真理も何故か無言…


しかも

紗英と真理はくっついてるのに、俺とは人が通り抜けられる位離れて歩いてる。



『直樹君、ごめんね?何か私まで送ってもらっちゃって。』


紗英越しにそう言ってくれるけど、紗英は俯いたまま。



「別に平気。…それより二人とも、随分大きい荷物持ってるな。」



そう…二人とも、大きな紙袋を持ってて、ジャージが入ってるのが見える。




『こ、これ?ジャージとか辞典とか。英語で宿題出ちゃってさ!ね?紗英!』


『う、うん。』




「重そうだし持ってやるよ。紗英、貸して?」




手を差し出すけど、紗英はそれを遠退けて、首を横に振る。




『平気っ。自分で持てるから!!』




この時の俺、どうかしてたんだと思う。


断られた事にも、紗英の態度にも…苛々してしまって、紗英の方へ近寄って、隠してた紙袋を掴んだ。




『大丈夫だってばっ!』
「いいから貸せよっ!」
『さ、紗英に直樹君!お、落ち着いて…』



強引に引っ張ろうとする俺に抵抗する紗英。そして止めようとする真理。




バサッ…