Love Again【番外編集】

そこには紗英の姿。



振り返り俺だと気付いて、持っていた荷物を慌てて後ろへ隠した。



「紗…英?こんな時間まで残ってたの!?」



一歩紗英に近づく。
けど、1歩後ろへ後ずさる紗英に胸がズキンとした。



『な、直樹は何でいるの?』



「え?図書室に、…ほ、本でも借りようかと思って。でも、何かそのまま寝ちゃってたらしい…」




『ぷっ!!顔!赤く跡残ってる!』




俺を見て笑う紗英の姿に、安心する。



「外、もう真っ暗だし、送るよ!」




途端に陰る紗英の顔。




『え?あー…うん…』






何で…そんなに困り顔な訳?
今さっきまで笑ってたよな?
なのに何で?




『真理と帰る約束してて…だからっ…』



「女二人だと危ないだろ?ちゃんと二人共送るって!」



つい怒鳴り声の俺に紗英は驚いた顔をして…



『わかった…鞄教室から持ってくるから、下駄箱で待ってて…』



そう答えた…