『勝手かもしれないけど…別れて気付いたんだ。俺にはやっぱり奈緒が必要なんだって。』
重ねた手をぎゅっと握られて、更に高鳴る胸の鼓動。
「本…当勝手ね。ならどうして、私を裏切るような事したの?」
そうだよ。私は誠となかなか会えなくても、それでも良かったの。
誠が私を好きでいてくれるならそれで良かったのに…
『それは…本当悪かったと思ってる。どうかしてたんだ。俺、奈緒が今でも好きだ。だから彼女とも別れた』
好き…?今でも私を…?
「やめて…好きだなんて言わないで…」
『嫌だ。だって本当の事なんだ。好きなんだよ…奈緒…』
誠とはキライになって別れた訳じゃない。
大好きで、とても大好きで…
真剣な誠の視線から逃げるように俯いた時、私の目に入ってきたもの…
幸一さんとの夫婦の証の結婚指輪だった…
重ねた手をぎゅっと握られて、更に高鳴る胸の鼓動。
「本…当勝手ね。ならどうして、私を裏切るような事したの?」
そうだよ。私は誠となかなか会えなくても、それでも良かったの。
誠が私を好きでいてくれるならそれで良かったのに…
『それは…本当悪かったと思ってる。どうかしてたんだ。俺、奈緒が今でも好きだ。だから彼女とも別れた』
好き…?今でも私を…?
「やめて…好きだなんて言わないで…」
『嫌だ。だって本当の事なんだ。好きなんだよ…奈緒…』
誠とはキライになって別れた訳じゃない。
大好きで、とても大好きで…
真剣な誠の視線から逃げるように俯いた時、私の目に入ってきたもの…
幸一さんとの夫婦の証の結婚指輪だった…

