Love Again【番外編集】

『勝手かもしれないけど…別れて気付いたんだ。俺にはやっぱり奈緒が必要なんだって。』



重ねた手をぎゅっと握られて、更に高鳴る胸の鼓動。


「本…当勝手ね。ならどうして、私を裏切るような事したの?」




そうだよ。私は誠となかなか会えなくても、それでも良かったの。
誠が私を好きでいてくれるならそれで良かったのに…



『それは…本当悪かったと思ってる。どうかしてたんだ。俺、奈緒が今でも好きだ。だから彼女とも別れた』




好き…?今でも私を…?




「やめて…好きだなんて言わないで…」




『嫌だ。だって本当の事なんだ。好きなんだよ…奈緒…』




誠とはキライになって別れた訳じゃない。




大好きで、とても大好きで…




真剣な誠の視線から逃げるように俯いた時、私の目に入ってきたもの…



幸一さんとの夫婦の証の結婚指輪だった…