Love Again【番外編集】

おしぼりでテーブルを拭きながらも、何度も俺に謝ってくる。



「…ねえ、どうしてそんなに謝るの?グラスの中、氷しか入ってなかったし、そこまで気にする事ないだろ?」



『そ…だね、ごめん。』




「晴香、本当どうしたの?何かおかしいよ。」



『………』




「晴香?」



怒ってるわけじゃない、そう伝える様に、優しく声をかける。




『…電話…出なくて良かったの?』




電話?ああ、さっきのか。



携帯を開いてみると、それはメールだった。
友達からで、暇なら飲まないかという誘い。



俺は返信しないで携帯を閉じる。



『…何で?』




目の前から聞こえる、震えた声に驚いて顔を上げた。

目に涙を一杯溜めた晴香が、俺をじっと見つめている。




「晴…」