Love Again【番外編集】

怖くて顔をあげられない。ただ掴まれた腕を振り払うために必死だった。



『何だよってめー!』



車の男が大声をあげる。



『俺の連れに何か用か?』


1番聞きたいと思っていた愛しい人の声。




「拓海…さん…?」




見上げて確認すると、やっぱり拓海さん。




『チッ…』




拓海さんの登場ですぐさまいなくなる車。




『…大丈夫か?』




「〜ッ!うんっ!!平…気っ!」




拓海さんの腕に両手でしがみついた。




『…もういなくなったし、ちゃんと、見守ってるから…』




私をそっと引き剥がしてそう言う拓海さん。