Love Again【番外編集】

『ねぇ!雨ひどくなってきてるし、送ってあげるよ!』



振り返った先には拓海さんの車ではない、見たことのない車。知らない男性。




「………」




何も言わずにまた歩き出した。



『ちょっとぉ!聞こえてるよね?シカトしないでよ〜』




ノロノロと付いて来る車。


諦めてくれない事に少しずつ怖くなってきて、早足から小走りへと変わる。




『ほら〜。走るくらいなら送ってあげるって!』




大きな声で私にしつこく話し掛ける車の男性。




突然、後ろから腕を掴まれる。




車は横を通っているのに、私を掴む誰かの腕に、ゾクリと鳥肌が立つ。




「ひっ!!」




やだっ!同乗者の人!?仲間がいたの?





「は、離してっ!!」