Love Again【番外編集】

いつまでもこんな薄暗い公園に居られない。
泣きながら歩き出す。




入って来た所から出ると、目の前に停まっていたはずの拓海さんの車はもういない…



「…ひっく……うぅ…」



本当、馬鹿だ…




もしかしたら、拓海さんはまだ居てくれるんじゃないかって思うなんて。



家の方向へと泣き腫らした顔を下げて歩き始める。










1時間位…歩いていた。



頭の中には、拓海さんの悲しげな顔が浮かんでは消えてを繰り返す。




その度に胸が苦しくなる。


ポツ…



ああ…雨降って来ちゃった



少しずつ、けれど確実に強くなってくる雨。




拓海さんと初めて話した時みたい。




あの頃を思いだして、自然と、笑みが零れてた事に気付く。