Love Again【番外編集】

『どうしても…欲しかったのよ…』



搾り出すような声。



『結婚して…後は子供が出来てくれれば…なのに中々出来なくて…そんな時拓海に再会して…夫と同じ血液と知って、…あの時は魔がさしたのよ。』



…あの時は？じゃあ今は…？



『夫とふたり焦らずいこうって話して…けれど…一向に出来ない。そんな時…言われたのよ…

一度産婦人科で検査してみたら？って…
まるで私に原因があるとでも言うようにね…』



ため息混じりに話すみちるさんに何も言えなかった。



『一緒にって言っても、私に異常がなければ自分も調べるなんて言っておいて、全然なんですもの。

他の産婦人科でも調べてみろだなんて…
悔しかったわ…
そんな時思い出したのよ…拓海が…夫と同じ血液だったって…

拓海との間に出来れば私はどこも悪くないって証明できる…
私じゃなかったんだってｯ…』