Love Again【番外編集】

『…知っていたのね。だから、私を避けたの…』




『あの頃はそうだったけど、今は違う。大切なモノが出来たから。』




私を見る拓海さん。



『こんな、話聞かせてごめんな…出来れば昔の俺の事は…知られたくなかった…』



彼女がいても、みちるさんと平気で会っていた事…



『…楽だったんだ。何も望んでこない関係が…けど、避妊を失敗させようとしてるって気付いて、楽だったのは…俺だけだって気付いた。だから携帯を替えて…家に電話が来るようなら問いただせばいい。そして終わらせようと思った。
けれど、家にまでは連絡も来なかったから、終わったと思ってくれたと思ってた…』



「どうして、今に…なって…?」




私の問い掛けに拓海さんは首を横に振る。




そんなの知るはずもないよね…
けれど、みちるさんは…もしかしたら拓海さんが…




『……ったのよ。』



後ろから小さな声が聞こえた。
今までとは全然違う…消え入るような弱々しい声…