次の日。
「どう思う、里津?」
「どうって…。
あんたそれ…恋だよ、恋!」
「へ?
恋?」
学校へ行く途中、里津に昨日のことと、私の気持ちを話してみた。
けど返ってきた答えが恋って…。
「何だ、ちゃんと好きになれる奴いんじゃん」
「で、でもまだ2日しか会ってないんだよ?
恋って呼ぶには…早くない?」
「早くないさ。
あたしだって勇作に初めて会った時、カミナリが落ちて来たみたいに一目惚れしたんだ。
別に変なことじゃない」
「そっか…」
でも私はカミナリが落ちて来たって感じはしなかったな…。
「で、今度いつ会うのさ?」
「え?
いつ会う?」
そっか、私がまた会いたいからってメアド交換したんだよね…。
でも、伊波さんの都合っていうのもあるし、そう簡単には会えないかも…。
「聞いてみればいいじゃん。
いつ空いてるのか」
「うん…。
そうだね」
思いが顔に出てたのか、里津の言葉に少しドキッとした。
…今日の夜、一応聞いてみよ。
…その日は1日中、頭が伊波さんのことでいっぱいだった。
「結愛、送りなよ?」
「うん。
じゃぁまた明日ね、里津」
「またな」
里津と別れて家に帰る。
「ただいま〜」
「おかえり」
家の中に入ると、すぐに自分の部屋へ行った。
メール、伊波さんにメール…。
それだけを思い、私は伊波さんに
『いつ時間空いてますか?
もしよかったら会いませんか?』
以上の内容を送った。
返事…来るかな…。
ドキドキしながら待った。
―15分後―
…あれ〜?
返事来ない…。
今忙しいのかな…。
返事が来るまで待っていようと思ってたけど、母さんに
「お風呂入りなさい」
と言われ、私は渋々お風呂へ向かった。
……もしかして、返事来ないとかないよね?