その日の夜。
私はベッドの上で寝転びながらケータイを見ていた。
伊波さんからもらったメアドの画面を…。
「…何で私、また会いたいって思ったんだろ…？」
ジーとケータイの画面を見つめながら小さく呟く。
…おかしい。
クラスの男子と話してても、別にドキドキとかしない。
ましてや、また会いたいとも思わない。
まぁ、土・日以外毎日会ってるわけだし…。
…そう考えると、伊波さんは中々会えない相手だからかな？
うぅ〜ん、と考えていると、いきなりケータイが鳴った。
えっと思っていると、伊波さんからのメールだった。
『おやすみ』
絵文字も何もない、ぶっきらぼうでシンプルなメールだった。
けど私はなぜかすごく嬉しかった。
さっそく
『おやすみなさい』
と返信を送る。
「おやすみ、だって…ふふふ」
ケータイを抱えてゴロゴロと転がりながら、私は嬉しさでいっぱいだった。
早く…会いたい。
何でこんなことを思うのか、このドキドキは何なのか。
それがわかったのは次の日だった。
