意地悪な彼に恋をした。


*春樹side*

「本当にごめんなさいっ!!祥大…ちょっと、向こう言っててくれる?」
アヤメさんの思いがけない言葉。
もちろん、いってほしくはない…
「は?今、お前なに言ってんの?」
「じゃぁ、ここにいて。春樹ちゃんちょっとリビング来てくれる?」
でも…アヤメさんの目はまっすぐで迷いがない目をしていた…

「俺は、春樹と離れる気ね「祥大。大丈夫。アヤメさん…リビング行きます。」春樹…」
だから、祥大のいうことを遮った…

ほんとは、不安だったけど…
いつまでも逃げてちゃいけない。
「春樹…無理すんなよ。……アヤメ…春樹に変なこと言うなよ。」
「祥大、わかってる…春樹ちゃん、行こっか。」
「あ、はいっ!」

ガチャ

リビングは、すごく広かった。
家具は白と黒で統一されていた。

「………春樹ちゃん…」
「は…はい…」
「私ね…祥大のこと好きなんだ…。」
え…?
アヤメさんの一言で私は固まった。
「小さい時から祥大しか見えてなかった…あの約束を作ったのは、わたしのものであるために作ったの…でも…しょうたは…約束を破ってある女の子をずっとみてた………それが…赤城春樹。」
「私…?」
「最初は、あなたが憎かった…だから先輩にも頼んだの。でもね、気づいたの…祥大を傷つけてる…祥大の大切なものを壊そうとしてる……私は犯罪をしてる…って…」
「アヤメさん…。」
「春樹ちゃんも祥大のことが好き…そして、私も…立場的には、春樹ちゃんの方が上だけど…好きなのは変わらない…だから、春樹ちゃんが手術する前の日…私…祥大にキスしちゃったの…」
「アヤメさん…」
わたしはアヤメさんの気持ちがわからなくもなかった…。
好きだったらそばにいたい、キスしたい…そう思うのは当たり前だと思っていたから…
「アヤメさん…アヤメさんは間違ってないよ。好きなら好きでいいと思います。」
「春樹ちゃん……ごめんなさい…これからも祥大のことよろしくね?そして、わたしと友達になってください。」
そういって、手を差し出して来た。
「すぐには、許せないかもしれない…信じれないかもしれない…少しずつ友達になっていけると嬉しい…デス…」
わたしはそういってアヤメさんの手を取り握手をした。
「ありがとう…春樹ちゃん……」
そして、2人で泣いた。
新しい友達がまた増えた。