「ねぇハル?」
「ん?」
「どうしてここが穴場なのかわかっちゃった」
「うそ!本当に」
エリはうなずき後ろを指指した
これは特に女性には絶対バレてはいけない場所なだけに慌てた
「けっして悪気があった訳じゃなくて…別に…えっと」
「まさか…すぐ後ろがお墓なんてね…びっくりしちゃった」
「怒った?」
「なんで?全然…こんな素敵な場所でずっと眠れるなんてなんかうらやましい」
まさかの答えに少し俺もびっくりしていた
「ここはいい町ね」
「なんだよ急に。ただのド田舎だよ、こんなとこ」
「もう…そんな事言わないでよ!無神経なんだから」
「悪かったですねぇ」
と悪態をつく俺に対し
「な〜んか…ハルっぽい。フフフ」
「またそれかよ!意味分かんないんだよなぁ、それ」
「いいの、私が好きで使ってるんだから」
「はいはい。お好きにどうぞ!」
とエリの笑顔に釣られ俺も自然と笑顔になる

突然エリの笑顔が無くなり今にも泣きそうな顔で
「ハル、言わなきゃいけない事があるの。聞いてくれる」
突然の展開に俺は返事も出来なかった