分かっている、特別だと。“みんなが特別”なんだから。 「ほとほと呆れるよ」 彼女と接することが出来るこの手足に。 他に使い道が分からない。彼女のため以外で使ったことがあるかと、自問するのも馬鹿馬鹿しい。 支えることは苦しくない。何よりも、それだけが、彼女との“接点”なんだ。 「特別の中の特別には、まだなれないか」 出てきてしまった吐露は弱みだったか。確かに人は酔うと弱くなる。 けれども涙は流さない。 「お布団で添い寝しましょうか」 「勘弁してくれ」 君がこうして、傍にいてくれるから。